グランド・イリュージョン 雨のトリックをExcelで作ってみた
気になっていたグランド・イリュージョン 雨のトリックをExcelで作成してみました。丸が上昇してますよね?
画像3.3fps、水が落ちる周波数30~32.5Hz(0.5HzStep)
このトリックで重要な点は以下の2つ。
- 次のフレームになるときにその水はどこにいるか
- 水を落とす間隔(周波数、遅延時間)
そもそも動画というのは静止画をつなぎ合わせて構成しています。それを1秒間にどのくらい静止画を用意するのかというのはフレームレート(fps)と呼びます。このfpsが高ければ高いほど画像は滑らかに見えます。
ではあるフレームから次のフレームに移るまでの時間(1/fps)で水滴の位置がどこにいればいいかが重要です。
言葉では難しいですが、次フレームの瞬間に前フレームで水滴がいた場所に水滴が同じ場所に落ちていれば停止、前フレームで水滴がいた場所より少し上に水滴が落ちていれば上昇するように見えます。(”ように見える”が重要)
細かい数式や解説はまたいつかするとして、このトリックはおそらく2つの方法のいずれかでしょう。
- 水を落とす間隔を早くしていく(上の画像はコレ)
- 水を落とすタイミングを少し遅らせる
ただ水を落とす間隔を早くすると水滴同士の間隔が狭まっていくので勘のいい人は気付きそう。となると2つ目の落とすタイミングを少しずつ遅らせる方法が水滴同士の間隔を維持したまま実現できるので映画はこれだと思います。
ここまでのトリック解説を踏まえた点でもう一度この動画を見てほしい。
上から下に落ちている間は水滴に触っていますが、停止や下から上へと上昇する間は水滴に触っていません。そう、触ると普通に上から水滴が落ちているのがバレるから。あと手の動きで視線誘導されてるから下から上に動いているようにより見えやすい。
まあこの水滴を出すシャワーのような装置とビデオカメラがあればだれでも水滴を止めたり、上昇させることができます。
トリックのネタがわかったとしても、この映像のすごいところは人間の目(60fps程度)でもはっきりわかるということですかね。(これは動画だけど”実演”って言っているので観客は自身の目で見ているはず)
今回は大雑把に計算しましたが、もう少し詳細検討して設備の必要条件を明らかにしたいですね。
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