【ネタバレなし】ハドソン川の奇跡 名作。真の一流とは何か。かっこ良すぎる。
ハドソン川の奇跡(3.9点)
映画について3言
- 事故は知っているがその後こんな事になっているとは思わなかった
- 機長の苦悩、自身の判断について非常に繊細に映画で描かれている
- 全員無事で助かった要因について鑑賞前と後で変わると思う
予告・あらすじ
2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。
映画を観るきっかけ
この映画を観ようと思ったきっかけは主に2つある。
- クリント・イーストウッド監督の作品である
- 「英雄が犯罪者に」という予告を見て、何があったんだという興味
クリント・イーストウッド監督の作品である
映画をあまり観ない人はクリント・イーストウッド監督を知らないと思うが
この監督の主な作品はアメリカン・スナイパー(字幕版)、父親たちの星条旗(字幕版)、硫黄島からの手紙(字幕版)で、このいずれかは聞いたことはあるのではないだろうか。彼の作品はとにかく心理描写が巧みでかつ、本人の意をそのままに再現し決して崩さないところが非常に良い。今作でもそれが垣間見れる。
「英雄が犯罪者に」という予告を見て、何があったんだという興味
本作品は実話で”USエアウェイズ1549便不時着水事故”を取り扱っている。事故は2009年に起こり、テレビを通じて実際に見た人も多いのではないだろうか。私もその一人で「凄い奴がいるものだな」としか思っていなかった。
実際にはその後、事故について調査を受けて犯罪者?扱いされるところから本作品は始まる。いわゆる知られざる裏側という奴。
内容・感想
内容は意外と奇跡体験アンビリーバボーで出てくるレベルの話かも知れない。でも番組内のVTRで観るのと映画で観るのとではやはり異なる。(特にこの監督なら何か心に訴えかけるような演出をしてくれる)
今回は一つでもネタバレすると映画の価値が失われてしまうので、映画観ないから内容だけ教えろって人はUSエアウェイズ1549便不時着水事故 - Wikipediaを見れば良い。
ネタバレなしとなると少々書きづらいのだが、映画を通じてサレンバーガー機長を深く知れて良かった。155人の乗客全員を助けたのは当然の責務を果たしただけですといわんばかりのプロフェッショナルさに感動する。
よく言われる言葉ですが、”真の一流とは「当たり前」のことを当たり前にこなせる人間である”、まさにこれだなと思います。本当に紳士でかっこいい。
あなたの仕事は”何”ですか?
仕事での判断は本当に間違っていないと胸を張って言えますか?
映画を観てこんな事を言われているような気がしました。
このレビューをみて少しでも興味を持ったならぜひぜひ映画館に足を運んでほしい。
演出・配役・音楽
クリント・イーストウッド監督の作品という補正もあるが、やはり演出、配役は素晴らしい。このキャストじゃないとできなかっただろう。機長役もトム・ハンクスでないとたぶんダメだったと思う。
音楽に関してはあまり印象に残っていないが、この作品は内容が大事なのではないでしょうか。
最後に
映画を観ていない人は以下の2つに対して自分なりの答えをもって映画を観てほしい。
- ハドソン川に不時着する機長の判断は正しかったのか
- 全員無事に助かった要因は何だったのか
私の中では今年ベスト3に入る良作です。